Monday, November 15, 2010

食の都ナポリを訪ねて / What you should eat in Naples

先月、ひと月程掛けてイタリア、スペイン、フランス、イギリスを周ってきました。特に私の大好物ワイン、チーズ、パン、お菓子がおいしい国々です。もう食べて、食べて、危険な程食べてしまいました。イタリアでの食事については、現地からほんの少しだけ英語でブログを書きましたが、ちょっと中途半端なままになってしまっています。今回はまた改めて旅で出会った忘れ難い食べ物、そして人々ついて書いてみたいと思います。既に述べたものと少々重複する点も少々ありますが、どうかご了承下さい。

南イタリアの魅力はなんと言っても食べ物が安くておいしいこと。シーフード、お酒、お菓子、コーヒー、そしてファースト・フードのような店で売っているたった1ユーロ(1.3〜1.4ドル位)のアランチーニ(ライス・コロッケ)でさえ、驚く程美味しい。おいしい食べ物が気軽に食べられる上に、輝く太陽と海、青い空があり、そして人々が親切と来れば、もうこれ以上旅に望む物はありません。南イタリアでは名物が沢山あります。アマルフィ海岸の新鮮な魚介をふんだんに使ったパスタ、それからレモン皮、スピリッツ、水を三分の一づつ混ぜ、熟成させて作る混ぜ物は一切無い本物のレモン・リキュール・リモンチェッロ。ナポリの薪を使って直火で焼く外はカリッカリ、中はもちもちのピッツア・マルガリータに、この上も無く濃厚でクリーミーなナポリ風エスプレッソ、そして何層にも何層にもパイとカスタードクリームを重ねて焼いた巻貝型のお菓子・スフォリッテッラ。それからペストゥム周辺の水牛のモッツアレッラ。

どれもこれもおいしいものばかりですがあえて選ぶなら、一等賞はナポリの濃厚でまろやかなエスプレッソでしょう。ナポリのエスプレッソに比べたら、パリや他のイタリア諸都市のエスプレッソなぞ比べられるような代物ではありません。濃厚にしてえぐみ・苦みはなく、後味はあくまでまろやか、そして口当たりはクリーミーです。地球上にこれ以上おいしいコーヒーがあったら、是非教えて欲しいという程おいしいエスプレッソでした。おいしいエスプレッソを出すカフェを見つけるコツは、通勤中の人で賑わっているお店に行くこと。地元の人が繰り返し行くお店は間違いはありませんし、観光客向けのお店に比べ価格も安いです。(大概80セント位。1ドル程度。)どうやって英語が通じない地元のカフェに行くの?と思う方もいるかもしれませんが、要は「コーヒーが飲みたい」ということが伝われば用が足りると思います。支払いの方法だけ少々異なりますので、お伝えしてすると、まずイタリアのカフェはレジで注文して、支払いを済ませ、レシートを持ってバリスタがいるカウンターに行き、注文の品を受け取ります。「ウン・カフェ・ペルファボーレ(コーヒーひとつ下さい)」と言えば皆大概分かってくれました。

それからここナポリで忘れてはならないのは、本場のピッツアです。地元の人何人かにお勧めの店を聞いたところ、皆口を揃えてここへ行け!と言ったのが「ダ・ミケーレ」です。ダ・ミケーレはどのガイドブックにも載っている有名店で、観光客・地元客を問わず愛されています。そのため昼時は大変な混雑で、行列どころか「何事か?」と思う程、お店の周りを大勢の人が取り巻いています。ダ・ミケーレのメニューはピッツア・マルゲリータとダブル・チーズ・マルゲリータのみという潔さ。そこからも彼らのピッツア作りに対する自信が伺われます。私はレギュラーサイズを注文したのですが、価格は4ユーロ位(6ドル程度)で、レギュラーとは思えない程巨大です。一目見てこれを食べきるのは絶対不可能!と思いましたが、外側はカリツカリで直火の焦げ目が何ともスモーキー、そして中は驚く程もっちもち。その繊細かつ力強い完璧なピッツア生地のおいしさに何と完食してしまいました。

食以外にも、この世のものとも思われぬ程美しい海岸の風景や、色彩豊かで仕立ての良い服飾品の数々などここナポリでなくてはお目に掛かれない素敵なものにたくさん出会いました。我が目を疑う程に凄まじい交通は問題ですが、尚、余り有る魅力に満ちた街でした。そう遠くない将来にまたナポリに行く機会を是非作りたいと思います。

Da Michele (ダ・ミケーレ)
Address: Via Cesare Sersale 1, Naples
Phone: 081-5539204
Business Hours: 10 AM to 11 PM